日時:1月7日(火)9:30~12:30 <曇り> 参加人数:25名
コース:旭公民館→浅間神社→御嶽神社→香取神社→天御中主神社→豊受神社→旭公民館
担当:荘子、豊島[写真]、三原、渡辺(幸)、水野[報告]、栗山[写真]
毎年恒例の山梨古村五社めぐり観察会ですが、この一か月以上も雨が降らなかったところ、昨日から今日の明け方にかけ久しぶりにお湿りがあり、おまけにこの時期としては暖かい気温の中での観察会となりました。
最初に、今年100歳になられる本会創設者で初代会長の市川先生から「『明日はいいことがある』というような気持ちを持って毎日を生きていきたい」というお話をいただいた。
そのあと晝間会長の新年挨拶があり、今年も元気で観察会などに参加しようということで出発した。
いつものスギ林で雄花の付き具合を観察。例年より少し少な目かな?と思ったが、この春の花粉症の具合はどうなるのだろうか?スギの木にはキヅタが絡みつき、まだ実を付けていた。
日の当たる斜面にあるフキの根元をかき分けると、もうすぐ食べられそうなフキノトウも見つかった。フキ味噌の苦みが好きな人と嫌いな人とがいて、フキ談議があった。
いつもテイカカズラの実と種が沢山ある所では、昨年が異常に暖かかった為か、ほんの少しの種が落ちていただけだった。
ここには瀕死のツマグロヒョウモンもいた。
を落とした木々の中で、サルトリイバラの赤い実が際立っていた。近くにあったボケは健気に花を咲かせていた。
民家のコンクリート塀にオオカマキリやハラビロカマキリの卵鞘があって〔こんなところにもあるのだ!〕と感心した。
この壁には小さな貝が沢山くっついていた。「何だろ?何だろ?」となったが、後ほど[オカモノアラガイの稚貝の越冬形態ではないだろうか?]との連絡があった。
ヒメオドリコソウとオドリコソウが混ざっている所で、葉の大きさと形で見分けられると話していたところ、オドリコソウの葉の中から一本だけ茎を伸ばしているものがあった。この冬を乗り切れるのだろうか?と思った。
シラカシ、コナラのドングリが落ちている林縁の道を歩いていくと、赤い実のようなものが目に付いた。鳥に実を食べられ、あとに残されたサネカズラの花托だった。この花托も美味しそうに見えた。
ようやく1社目の浅間神社。元気よく階段を登り、お参りをされる方が沢山おられた。2社目の御嶽神社の途中には、今年もクチナシがびっしりと実を付けていた。
御嶽神社の古いツバキは、変な切られ方をしていて瀕死の状態であった。ここでは縄文土器の破片がたくさん見られる。
クレマブリが祀られた古村の中を香取神社、天御中主神社と向かう。かすかな石鹸臭がし、サイカチの実が沢山落ちていた。
道路沿いには実生?の若木も生えていた。豊受神社のイチヤクソウ、ウチワゴケ、マメヅタは見られたが、ヨウラクランは消えかかっていて心配だ。少し時間を超えたが、好天気に恵まれて観察会を終えることができた。