日時:2024年10月23日(水)9:30~12:10 <曇り> 参加人数:23名
コース:物井駅→鹿島川流域→麻賀多神社→西福寺→物井駅
担当:小澤・荘子・三原・渡辺(幸)・水野【報告】、【写真】豊島、栗山
10下旬になりながらも、朝から暑くなりそうな気配がしていた。このような中であるが、鹿島川の草が茂っている土手を歩くという覚悟を作って出発した。
鹿島川の岸にはススキ、マコモ、セイバンモロコシなどが穂をつけ秋の気配を感じた。
土手を覆うアレチウリも、棘のある小さな実を十数個集めてくす玉のような形にしたものを沢山つけていた。このような姿を見ると、特定外来生物に指定されているということが理解できる。
土手一面にメヒシバ、クズ、カナムグラ、オオブタクサなどが生い茂り、足の踏み場がないほどで歩くのに苦労した。
セイタカアワダチソウの黄色い花穂には、沢山のキタテハ、ヤマトシジミ、ベニシジミなどの沢山の蝶が訪れていた。
クサネム、キツネノマゴ、マルバツユクサなども隙間を見つけて花や実を付けていた。土手から田圃のあぜみちに出ると、稲のヒコバエ(正確には「穭(ひつじ)」と言うらしい)の穂が実って首を垂れていた。
田の中ではヤナギタデが花を咲かせていた。(最初、ボントクタデかな?と思った)例によって葉っぱを噛み、その辛さを味わった。
枯れた水路脇には、5枚の花弁が下半分に付く独特の形の花を咲かせるミゾカクシがあった。ヒナガヤツリもあったとのことだが、見損なってしまった。残念!
麻賀多神社の近くでは、ジンジャーの花を切り、持って行きなさいと言ってくれた方がいた。数人の方が有難くいただいた。神社へ参る人、行かずに階段の下で休む人などいたが、ここからは帰り道である。
コミカンソウ(最近よく見る)やクサギの実を見ながら、1000年ほど前に創設されたという西福寺に付いた。ここにはヤドリギが付いていた大木があったが、切り倒されて無くなっていた。残念だった。
門前には一風変わった形をしたキノコのキツネノロウソクがあった。(私はキツネノエフデかな?と間違えてしまった)
資料を確認し初めて聞く植物だけれど、と待っておられた方のアメリカキンゴジカが溝傍に出てきた。大部分が実になってしまっていたが、まだ黄色の花を咲かせているものもあった。見ることができて良かった。
帰り道にある山の斜面には、この辺りでは珍しいキブシの木があるが、今回、その数が増えていることを確認した。実を付けている木もあった。更に増えるかな?
だんだん暑くなり、この時期でありながら汗を拭き拭きの観察会になってしまった。急に冬になってしまうのかな?
その他の写真は下記をご参照ください。
下図は当日配布資料に記載した10月12日の下見時の確認項目です。