加曾利貝塚自然観察会

日時:2024年9月13日(金)9:30~11:40(晴れ)参加人数:16名 

コース:モノレール桜木駅(集合)→加曾利貝塚公園入口→南貝塚断面観覧施設→年1回刈込草地→舟だまり址手前の木陰→北貝塚断面観覧施設→博物館手前木陰(解散)

担当:B班晝間、藤吉、栗山(写真)尾澤(文責)

加曾利貝塚24.9.13【栗山、以下同じ】
加曾利貝塚24.9.13【栗山、以下同じ】

下見の終了時、加曾利貝塚の植物を保護している方に出会い、いろいろと情報を得ることができた。

ナンバンギセルは、加曾利貝塚が特別史跡になったことでなにかとイベントが多くなり、そのたびにススキなどが刈られたりし、年に何回か刈り込まれていつのまにかなくなったとのことである。

マルバヤハズソウ
マルバヤハズソウ

年1回の刈込草地の植物の保護を担当しているが、年々刈込時期が早くなり、今年は10月に入ったらすぐ刈込がはじまるので、竹などでしっかり防御してあるかが心配である。

最後にネバリタデ、アキノキリンソウ、マヤランは見つけてなかったら案内しますよといわれ、見つけてなかったので教わるとことした。

さて観察会当日は、熱中症警戒アラートが発令中であり、なるべく木陰と観覧施設に逃げ込もうと考えた。まず南貝塚断面観覧施設に行き、クヌギの木陰で一休みし、竪穴式住居復元集落入口の、年1回刈り草地近くの木陰で休んだ。

ここではヌスビトハギ、ヤマハッカ、メドハギ、ツリガネニンジン、ゴマノハグサを紹介できた。ヤマハッカはまだつぼみもなかったし、ゴマノハグサはもう実となっていた。

いよいよ問題の草地に入り、すぐに花がかろうじて咲いているゴマノハグサを紹介し、アメリカフウロやゲンノショウコより花の大きなタチフウロ、背を高くして咲いているワレモコウ、ツルを他の草に絡ませてマメ科の花を咲かせているツルフジバカマと見て回った。

途中、竹で囲ってあるリンドウを紹介し、これから花が咲くことを知らせた。ヤマフジが両側に咲いている奥に進み、右に折れて坂を下り、オケラに出た。オケラはまだつぼみであったが、魚の骨(苞葉)はしっかりと見えた。

その近くの竹で囲んで保護している植物一輪が、アキノキリンソウということで紹介した。つぼみらしきものがでていた。その近くにネバリタデがあり、茎をさわってもらい、粘っこさを実感してもらった。

ヤマハギ
ヤマハギ

次にオミナエシが今が盛りと咲いているところに出て、その近くの保護しているコマツナギも紹介した。あと少し離れているコバノカモメヅルをみて、オオカモメヅルとは葉を比べると小さいが、花は少し大きいことを確かめた。

一たん草地を出るところにあったマヤランを紹介し、坂月川寄りに降りていくと、マヤランを2個見つける人も出てきた。草地の一番下のところでは、コヤブタバコ、フジカンゾウ、ミズタマソウと紹介できた。

ミズタマソウの花がよくわからないので図鑑で調べたら、がく2枚、花弁2枚で先は2裂だそうだ。

あとは、北貝塚の下の木陰を川に沿っていき、北貝塚断面施設と住居址施設をみて、博物館手前の木陰に出て、解散した。

ここに掲載した写真を含めた栗山さんの写真アルバムをご確認ください。

当日配付資料に記載した下見時の見どころを一覧表にしました。