日時:2023年6月7日(水)9:30~12:10<晴れ> 参加人数22名
コース:旭公民館→宿地区道祖神→豊受神社→小名木川右岸斜面林→休耕田分岐→宿地区道祖神→旭公民館
担当:栗山・藤吉・横山・森・尾澤(文責)
梅雨前の夏晴れの下、22名で旭公民館を出発した。
宿地区道祖神のところで散歩道に入り、去年9月下旬クロヤツシロランの花をみつけようとしたところを通り、豊受神社に急いだ。
豊受神社には、イチヤクソウが10本ほど咲いていた。
またオオカモメヅルがアズマネザサにからみつき、咲いていた。ヨウラクランは、4本の大木となったスダジイの幹に着生していた。ウチワゴケは2本の大木に、これも着生していた。
そして、イチヤクソウがかたまって生えたところから少し離れたアズマネザサに、なんとクサナギオゴケが一つる絡まり咲いていた。なくなったと思っていた矢先なので、これで一安心である。
なお、この後小名木川沿いの斜面林に一つるクサナギオゴケの花が咲いているのをみつけた。
小名木川の北側のたろやまの郷にもクサナギオゴケはあるということなので、この絶滅危惧種が四街道のどこまで広まっているのか興味深い。
さてクマノミズキが咲き出したところにきて、小名木川右岸の斜面林の観察に入った。
横に大きく長い看板のところに来てみると、ヒメフウロが数株きれいに咲いていた。
となりのアメリカフウロはみこし草になってすでに種子を飛ばし、半分枯れている。やはりゲンノショウコは見当たらない。田の近くにあんなにあった草なのに。ヒメフウロも同じ運命をたどるのかなと思ってしまう。
しばらくいくと、コセンダングサがもう花をつけていた。この葉がもっと細かく裂けた形になったセンダングサが近くに何本も並んで生えていた。
これから秋までコセンダングサとセンダングサの戦いが続き、コセンダングサが勝ってしまうのだろうかと思った。
1本だけだが、イボタノキの葉の大きいのをみつけた。図鑑で調べてみると、「オオバイボタ」という種はあり、これは海岸に生え、葉はやや厚くて光沢があると書いてある。
また「キヨズミイボタ」というものがあり、葉がやや厚く、大きくて広卵形~卵状楕円形とある。「キヨズミイボタ」の方が該当しそうであるが、結局私には不明である。
あとは、ツリバナの実をみて、ヒノキの花粉を出した後のできた球果をみて、ツルウメモドキの元気のよいつるをみて、旭公民館に帰った。
暑い日ではあったが、ほとんど森の中であったのでそんなに汗をかかずに済み、楽しく観察できた観察会であったと思う。