日時:2023年4月16日(日)9:30~12:10<曇り>参加人数:16名
コース:物井駅→東関道下トンネル→長岡林縁→ムクロジの里→物井駅
担当:小澤・荘子・渡辺(幸)・水野(文責)
昨日の雨も止んだ曇り空の下。観察会としては丁度よい天候ではないかと出発した。
スズメノエンドウが頑張って花を咲かせていた。カラスノエンドウ(最近はヤハズエンドウと言っているらしい)は至る所で見かけるが、スズメノエンドウは珍しく、葉っぱの大きさや巻きひげの様子、花の色や実の大きさなどをじっくり観察した。
道脇にはアメリカフウロやノゲシも薄ピンクや黄色の花を咲かせていた。工場を囲むフェンス際には十数本のタラヨウが植えられ、葉腋に細かい蕾を密に着け、花を咲かせようとしている所だった。
タラヨウの葉の裏側には文字を書くことができ、定形外ハガキとして出すことができるという話や、硬い鋸歯を手で触って痛さを体験したりした。
近くにはツリバナも蕾をつけ、それにはミノウスバの幼虫も付いていた。ウメ、イチジク、スモモの小さな実や、ヤマフジの花房が垂れ下がっているのを見たり、どのようにしてバショウから布とする繊維を取るか、などの話を聞いたりしながら歩を進めた。
そして花を満開に咲かせるヒョウタンボクに行きついた。その花はスイカズラの花と大変よく似ていて、同じ仲間であることが良く分かった。ヒョウタンのような実を付けている所も見たいものだ。
ジュウニヒトエやたくさんのキンランが咲き、イチヤクソウも蕾をつけていた。これ程の数のイチヤクソウは久しぶりに見た。
いよいよお目当てのニリンソウのところに着いた。満開を過ぎたように感じたが、2輪だけでなく3輪・4輪となっているものもあった。ただ、以前よりも数が減っているように感じた。もう少し増えてほしいな!と思った。
道路わきのコンクリート壁にテントウムシの幼虫、蛹、成虫が張り付いていた。巻きひげが1本、種が4個のカスマグサもあり、これで今日はエンドウ3兄弟を観察できた。エノキの若木には、2本の角を持ったアカボシゴマダラの幼虫もいた。なかなかかわいい。
ムクロジの里に着くと、目の前にジャコウアゲハが翔んでいた。この場所では初見である。ウマノスズクサもあるのでは?と探してみたら、『あった!』
また、水面から突き出たアシの茎ではシオヤトンボが羽化の真っ最中だった。
ツボスミレの白い花、オニグルミの房のように垂れた雄花とプロペラのような赤い雌花が美しかった。
紫色をしたミツバもあったが、食べるには気持ち悪いなと思った。
帰りの道際にはオオイヌノフグに似ているが、色が白く、少し小さめの花を付けているものがあった。
『コゴメイヌノフグリ?』又は『除草剤がかかったオオイヌノフグリ?』どちらか良く分からなかった。いつかは判るだろう!と課題とした。ホオジロ、ウグイス、キジの声を聞き、様々な花の咲く中、少し汗をかいたけれど気持ちの良い観察会だった。