日時:2023年1月7日(土)9:30~12:05< 晴れ>参加人数:25名
コース:旭公民館→浅間神社→御嶽神社→香取神社→天御中主神社→豊受神社→旭公民館
担当:小澤・荘子・三原・渡辺幸・豊島(写真)・水野(文責)
明けましておめでとうございます。毎年恒例の山梨古村五社めぐりでした。朝方は雨が降っていて不安な状態でしたが、出発時には晴れて少し暖かくなってきました。
今年最初の観察会でもあり、お互いに新年の挨拶を交わし、今後の観察会を無事行いたいという晝間会長のあいさつの後、観察と初詣に出発した。
最初に目にした杉の木には、赤褐色の雄花がびっしりと付いていて、この春の花粉症が心配された。(もう花粉が飛んでいると言われた方もおられた)近くにあったウツギの切り株の周りには、フラサバソウが沢山芽を伸ばしているのに気付いた。最近、フラサバソウは生育範囲を広げているのでは?と思った。
スギの木に絡みつくキヅタは鉈で切られていたが、まだ葉は元気そうだった。絡みつくための気根で水分もとっているのだろうか?日当たりの良い斜面にあるフキの根元には、もう少しで食べごろになるフキノトウがあった。明日は立冬だとのことだけれど、早く春になってほしい。
コナラに絡みついていた太いツルマサキは根元から切られて枯れていた。近くにあるテイカカズラは緑の葉をつけ、冠毛(種髪(しゅはつ)というらしい)を付けた細長い種子を飛ばしていた。日陰、日向の混ざった林縁には、よくよく観察してみると、テイカカズラが多いことに気付いた。懸命に命を繋いでいるのだな!と改めて感じた。
突き出た木の枝先に、猛禽系の鳥が止まっていたが、遠くて良く分からなかった。浅間神社の急な階段を登り、子宝?子育て?をお祈りされる方がおられた。又、この神社の鳥居に掛けられているしめ縄は、編まれ方が逆ではないかとの話で盛り上がった。
途中、クチナシの実が沢山実っていて、ご飯、餅、栗きんとんにと、使い方でも盛り上がった。
御嶽神社の末社前には、神社周辺で出た縄文土器の破片がたくさん置かれていた。長い人の営みを感じた。香取神社にある太いアカガシの切り株の空洞内では、暖かく日当たりも良い為か、オニタビラコが緑の葉を茂らせ、黄色い花を咲かせていた。
道筋の三叉路には、今年も新しい災い除けのくれまぶりが立てられていた。天御中主神社(妙見神社)のサイカチは、今年は沢山の実を落としていた。マメ科特有の鞘を振るとカラカラと鳴り、その鞘の大きさと比べると、とても小さな種が入っていた。
豊受神社のウチワゴケは、今朝、雨が降ったにもかかわらず葉が縮んでいて、とても団扇のようには見えなかった。ここではヤブコウジが赤い実を付け、キッコウハグマも冠毛を付けた種子を飛ばそうとしていた。その穂の様子は、確かに名前の由来であるハグマの毛で作られた払子のように見えた。ただ残念ながら、イチヤクソウが少なくなっているように思われた。
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