日時:2022年9月27日(火)9:30~11:40<晴れ>参加人数:19名
コース:旭公民館→山梨の森林縁→月見の里→松源寺→旭公民館
担当:荘子・豊島・三原・渡辺(幸)水野(文責)[写真]豊島、栗山、森
今年の夏は異常と思えるほどの暑さだったが、ようやく朝晩涼しくなり、久しぶりの観察会だった。平安時代から書物に記されている歴史ある山梨郷の観察会である。
出発してすぐの畑にパパイアが植えられていて、ちょうど花が咲き、小さな実もできていた。
葉も手のひらを広げたようで面白い形をしていた。冬瓜が木に絡みつき、大きな実が枝にぶら下がっているのを見ながら、天保時代に建てられた祠や道祖神を見て林の中へ入り込んだ。
ダンドボロギクやヒヨドリジョウゴの白い花、一面に広がるカラスウリの隣にある竹やぶで、時期としては咲いているだろうクロヤツシロランを皆で探したが、見つけることができなかった。『残念!』
今度はマヤランを見つけることに期待をかけて歩を進めた。
鬱蒼とした林の中の細道を進む。蚊がいるのが難であるが、涼しい風が吹き抜け清々しく感じる。フジカンゾウ、ヤブハギ、ヌスビトハギが実を付けていた。
これらはよく似た形の実であるが、大きさや色に違いがあることに気付くことができた。鵜の目鷹の目でマヤランを探したが、これも見つけることができず『残念の二乗』である。
林を抜けたところにある放棄田が一面に赤くなっていた。何だろうと思って入り込んでみたら、ヒレタゴボウが紅葉しているのだった。
この放棄田にはタマガヤツリ、コゴメガヤツリ、ヒデリコなどのカヤツリグサ科のほかザクロソウ、トキワハゼ、ハシカグサなどが群生して咲いていた。
林縁の道にはコバノセンダングサ、コセンダングサ、アメリカセンダングサなど3種のセンダングサがあり、花、蕾、茎、葉の色や様子の違いを確認することができた。
また、ヘクソカズラ、ガマズミ、サワフタギなどが黄、赤、藍色の美しい実を付けていた。
この茂みの中にあったアカネの花は満開で、ヤクシソウは小さな蕾を持っていた。もうすぐ黄色い花を咲かせるだろう。
ヤマイモの葉にはでっかいキイロスズメの終齢幼虫が付き、蛇のようだということで気持ち悪がっていた人もいた。
月見の里に入ったら、ほとんどのヤマホトトギスが咲き終わり実を付けていたが、まだ花をつけているものもあった。
この花は花弁が反り返り、雄蕊雌蕊が上に突き抜けている面白い形をしているが、本当にきれいな花だと思う。細道にはガンクビソウが咲き、ハエドクソウもまだ咲き残っていた。
見晴らしの良いところに出たのでホッと一息、一休止する。蜘蛛の巣を払いよけながら出口に進むと、地面にツチグリを見つけた。
いつ見てもおかしな姿のキノコで、またよく名付けたものだと感心する。
帰りの道筋にはゲンノショウコの白い花も咲いていた。距離は短かったが、暑くて疲れたという感想が聞かれた観察会だった。
森の撮った写真は以下をご覧ください。蚊に沢山食われました。美味しい血ではないはずなのに・・・
※文中の写真は森さんのお写真をしようしました。その他豊島さんと栗山さんの写真を書きで確認ください。