古屋城址と物井地区自然観察会

日時:2022年7月8日(金)9:30~11:50<曇り>参加人数:25名

コース:千代田公民館→日蓮寺→古屋城址→物井弁財天→第二福祉作業所横→千代田公民館               

担当:小沢・荘子・豊島・三原・渡辺(幸)・水野(文責)、[写真]豊島

集合時、会員の太田さんが物井駅でミヤマカミキリを捕まえて持ってこられたので、皆で観察した。

ギーギーと鳴いていたので、よく聞いてもらおうと藤吉さんの耳に近づけたら耳朶に噛みついてしまった。申し訳ないことをした。以後気を付けなくては。

 

古屋城址へ向かう道すがら、葉の形からヤブマメと思っていたものの中に、黄色の花をつけたものがあった。

『あれ?』と思っていたら、トキリマメだとのことだった。『葉だけだと判別が難しい!』と感じた。

古屋城址入り口の斜面には、枯れかかったヌカススキがあり、何か寂しげであった。ここには花をつけていなかったが、ツルマメも沢山あった。今のこの時期は、マメ科植物が盛りになる時期のように思える。

古屋城址の本丸跡は畑として使われていたとのことだが、今は放棄され草茫々であった。バッタも沢山いたが、ビックリし学んだことは、エンマコオロギの幼虫には胸の下あたりをぐるりと白い線が取り巻いているということであった。

また、ここにも葉だけでは判別できない、ヌスビトハギとアレチヌスビトハギがあった。弁財天へ向かう途中の公園に、猫足形をした虫こぶを沢山付けたエゴノキがあった。果実の数よりも多い。割って中を見たところ、翅をつけた黒いアブラムシがウジャウジャいた。まさしくムシフシである。

薄暗い細道の出口近くではミスジチョウが飛び、近くの杭の根元には迷彩色をしたウンモンスズメが止まっていた。これは全く枯葉のようで、皆さんなかなか確認することができなかった。

明るい道筋に出ると少々蒸し暑く感じたが、汗が出るほどでもない。道端に高さ60cmほどで葉の長さが15cmはあるタデ科の植物があった。何だろうと相談していたところ、先に行っていた方が花を咲かせているものを見つけた。オオイヌタデだと判明した。

斜面を覆うクズの葉には多くの虫食いの跡があり、この犯人のコフキゾウムシとオジロアシナガゾウムシを見つけた。近くのハリエンジュにはシロコブゾウムシもいて、さながらゾウムシの見本市のようだった。

弁財天の近くには、下見時にはセイヨウヒキヨモギが黄色の花を咲かせていたが、刈り払われていて2~3枚の弱々しい葉が萌え出ているのみであった『残念!』。休耕田のハンゲショウは名の通り葉が半分白くなり花を咲かせていた。

林縁のコウヤボウキは今年花を咲かせるだろうか?そうこうしているうちに解散場所に着いたが、そこでツボクサを発見。珍しいものだとのことで、花が咲くのが楽しみだ。疑問も解決でき、覚悟していた汗もあまりかかず、距離も丁度良く感じた観察会だった。

その他の写真は 22.7古屋城周辺をご覧ください。