日時:2022年6月20日(月)9:30~12:00<くもり>参加人数:26名
コース:旭公民館(集合→みそら中央公園→みそら調整池→馬渡の森入り口→姫宮神社
→馬渡の森入り口付近→クリーンセンター(解散)
担当:尾澤・藤吉・森・栗山[写真]・横山[写真・文責]
馬渡の森の観察を中心にしたいので、みそら調整池まではひたすら歩いていただきたいとお願いをして旭公民館を出発した。
それでも、手入れの行き届いた庭に咲き乱れるアジサイやバラの花に足が止まる。
整然とした街路樹や植え込みが続くみそら団地を通り抜けると、緑鮮やかな田んぼが広がる。早速ハナグモがハチの体液を吸っている場面に遭遇する。豊かに流れる農業用水路を越えると佐倉市に入る。
道の両側に、特定外来生物に指定されているキンケイギクやアレチウリが目立つ。負けまいと咲くクスダマツメクサ、ヒメジョオン、ノアザミ、ユウゲショウなど見て鬱蒼とした森に入る。
薄暗い中にところどころ日が差し込んで、ひんやり気持ちがいい。アオイスミレやキンランの花の後を確認、ハエドクソウはあちこちで花を咲かせている。
高くのびた茎の先に赤紫の花を付けているのはムラサキニガナ。キク科の多年草。
いい香りを漂わせているのはムラサキシキブ。この葉が大好きなイチモンジカメノコハムシを探す。
姫宮神社に続く参道に入ると、ヤブミョウガ、ホウチャクソウ、フタリシズカ、つぼみを付けたヤブレガサ、ヤマユリなどの中に、クサナギオゴケがわずかに咲いていた。
盛りを過ぎてしまったけど、実も観察できて良かった。下見の時は花盛りだったのに残念!
神社を後にして、ふかふかした森の細道を下り民家を通り抜けると、明るく開けた田んぼが見えてくる。林縁は生き物の宝庫だ。ホトトギズやオオヨシキリの鋭い声に交じって、ヒッ、ヒッと鳴くのはセッカか。
林縁の袖群落やマント群落を占めるのは、ミズヒキ、イノコズチ、ヒヨドリバナ、ヤブマオ、クズ、サルトリイバラ、シオデなど。その葉っぱに田んぼから上がってきたニホンアマガエルが賑やかにくっついている。
奥からヤマコウバシ、コバノガマズミ、ハナイカダ、コマユミ、ムラサキシキブ、ツルウメモドキ等が覆いかぶさっている。
進んでいくとそこをサツマノミダマシ、アシナガグモ、オオシロカネグモ等のクモ類、カノコガ、ヒメコガネ、トホシテントウ、ウラギンシジミ、サトキマダラ、ウスキツバメエダシャク等の昆虫が観察できた。
道端には、クマツヅラ、チダケサシ、ヤマホタルブクロの花が咲き、コウヤワラビが群生していた。とにかく虫も植物も多種多様なのでついつい時間をとってしまう。
足早にカズノコグサを見て解散場所のクリーンセンターへ。すでに到着していた皆さんを長らくお待たせしてしまった。
生きとし生けるものが躍動する、溢れるエネルギーを感じた観察会だった。
栗山さんの写真6/10の下見時⇒https://photos.app.goo.gl/z6UFnpDaHP8SFFfU9
6/20 本番の写真(動植物編)⇒https://photos.app.goo.gl/qmM3UKdrQqqjUC4YA