日時:2022年4月6日(水)9:30~12:20<晴れ>参加人数:25名
コース:メタセコイア前→野球場脇→南側広場→木道→キャンプ場脇→わんぱく広場脇→展望広場下→調整池→多目的運動場前
担当:小澤・荘子・三原・渡辺(幸)・豊島・水野[文責]、[写真]:豊島、栗山
今年になって初めての観察会であり、コロナ騒ぎ以降としては多くの方が参加された。
昨日までの寒さが嘘のような暖かさとなり、今日で子供たちの春休みも終わりとなるのとも重なって、公園は多くの子供と保護者で溢れていた。ヨウコウ、ソメイヨシノ、オオシマ、ヤマザクラの花が咲き誇り、桜のトンネルの下を歩く観察会になった。
アカシデの赤い雄花や若芽を見て名前の謂われに納得し、ヒサカキの花の独特な香りに「私のニオイではないです!」と断りを入れた。トサミズキの黄色い花房とムスカリの青花が良い色合いをなしていた。
広場ではショカッサイ、オオイヌノフグリ、ヒメスミレなどの花々が咲き、その前でビロードツリアブが蜜を吸うためにホバリングをしていた。ギシギシの葉にはコガタルリハムシの黒い幼虫がびっしりついていた。
斜面にあるツリガネニンジン、ノダケ、シラヤマギク、オトコエシなどの芽生えを前に、「どこそこが違う!」などと意見を交換できた。キジムシロとキンミズヒキが近くにあり、葉っぱの違いも比較できた。
近くにはリンドウの芽も沢山あって、秋の花が楽しみである。タチツボスミレとニオイタチツボスミレも近くにあり、花の色が少し違うことが分かった。日が照ると汗が出るほどである。
フデリンドウのある木陰へ急いだ。茎先にびっしり蕾をつけていたが、『あと1週間後ぐらいに咲くか?』という状態だった。
木道脇には、ここでは初めて見るヤマネコノメソウがあり、小川沿いにあったセリとクレソン(オランダガラシ)はこんがらがって区別が難しかった。
硬い種殻をつけた5cmぐらいのオオブタクサの芽生えも見せてもらったが、これが秋には2mにもなると思うと、厄介者ではあるが感心した。
ここにはトウダイグサと白い花を付けるマルバスミレもあって良かったが、コウホネの葉は泥をかぶって今一だった。ただ、ハルガヤの匂いは好評であった。
いろいろなサクラの咲く道を急ぎ、カタクリのある場所へ来た。もう咲き終わっているかと思ったが、咲いていた。『良かった!』の一言。カタクリの成長が書かれた資料を参考に、芽生えから花を咲かせるまでの様々な時期のカタクリを確認した。
アオイスミレも見ることができ、皆満足気であった。雌のハナノキには、カエデの仲間であるプロペラ風の果実が出来かかっていた。
この果実は秋ではなく、5月には熟して飛んで行ってしまうとのこと。また、近くにあったシロイヌナズナは遺伝の研究材料としてよく使われているとのことでもあった。
最後にアマナが6枚の花弁があるように見えるが、実は3枚が花弁で、3枚が萼であることを確認した。予定より20分長くなったけれど、多くのことを学んだ観察会であった。
その他の写真は下記をご覧下さい。
当日配布された下見時の見どころです。(クリックするとファイルで閲覧できます。)
当日配布のカタクリの説明資料です。