日時:2022年10月31日(月)9:30~12:15<晴れ>参加人数:30名
コース:物井駅→鹿島川→山王小のビオトープ→摩加多神社→物井駅
担 当:小澤・荘子・豊島・三原・渡辺(幸)・水野(文責)
秋晴れの真っ青な空の下、様々な形の実や種を観察しようということで出発した。
まず『穴だらけになったカラムシの葉を食べた犯人は?』と探したが、残念ながら犯人であるアカタテハやフクラスズメの幼虫は見つけられなかった。でも実がびっしり付いていてこれに感心した。
イヌタデの穂が赤く色付き、鮮やかで美しかった。水際には、茎の節々に薄紫の花を段々に咲かせ、葉を揉むとスッとする香りのする植物があった。コショウハッカだとのこと。草むらに入ると、いつの間にかコセンダングサの種がズボンの裾にいっぱい引っ付き、取り去るのに往生した。
線路脇にあったゲンノショウコは果実から種子を飛ばした後の物が残っていた。この残された物の端がクルッと曲がっていて神輿の屋根のように見えるので、ゲンノショウコはミコシグサとも言われるとのこと。うまく名付けたものだ。
マユミの実が薄桃色に色付き、その上に枝に実をつけ残したオニグルミがあった。下にはクルミの実が落ちていて、種子が覗いているものもあった。味見をした人もおられた?
鹿島川に架かる橋に来たら、土手を走るイタチを見かけた。私は一匹しか見なかったが、数匹が追い掛けっこをしていたとのこと。イタチの家族がいるのか?
土手にはアレチウリのツルがあって、長い柄のある雄花の集まりが葉柄の脇から伸び、その脇もとに雌花の集まりがあるのをじっくり観察した。いつの間にかオオオナモミの実がズボンに付いていた。ここにはホソアオゲイトウかイヌビユか良く分からないものもあった。判別することはなかなか難しい。
田んぼの二番穂は成熟し、だいぶ穂先が垂れていた。これは食べられるのだろうか?鳥の餌にはなるとのことだけれど・・・。
田の中にヒレタゴボウとチョウジタデがあったので、実の大きさ、付き方の違いを較べることができた。また、ヤナギタデの辛さも実感することができた。ウリクサのようなものもあったが、田圃の脇だからアゼナかもしれずこれも判別が難しい。
林縁には見事に葉っぱを食べられたハンノキがあった。食べた犯人はヒラアシハバチの幼虫であるが、今回その姿を見ることができなかった。
クサネムがマメ科である証拠を示す鞘状の実を付け、これがパキパキと折れることに楽しみを感じた。
折り返しの坂道では、木の根元にスズメバチの巣があり、偵察バチ?が飛び交っていた。急いで通り抜けた。帰りの道端には葉の裏だけでなく、茎にも実を付けているようなコミカンソウがあった。何か別の名前が付いているものなのだろうか?
山王小学校にあるモクゲンジは、枝から袋状の実がびっしり垂れ下がっていた。袋の中が3室に区切られ、それぞれに種が1個入っていた。また、この木の下にはイヌビワがイチジクを小さくしたような赤っぽい実を付けていた。見るものが沢山あって、時間が足りなく感じた観察会だった。