館山方面の自然観察会に参加して―沖ノ島隆起海岸・館山城趾・安房神社 鹿渡:星野 清子(記)
Google写真アルバム2018.12.05館山バス観察会
平成30年12月5日(水)、自然同好会の館山方面バス観察会に参加しました。
幸い好天に恵まれ四街道駅南口を7時少し前に出発して市原SAで休憩。浜金谷を過ぎかつて房州石(凝灰岩)が採掘されていた鋸山の岩肌を眺めながら、8時50分に沖ノ島に着きました。この島付近の海中はサンゴが生息する北限として、貴重な自然が残されています。
この小さな無人島には凡そ8000年前の縄文海中遺跡があります。また関東地震による隆起(凡そ2㍍)で陸地と繋がったことでも知られています。島の林ではイヌマキ、センダン、シロダモ、カラスザンショウ、ハゼ、センニンソウなどが見られました。
海岸の波打ち際では様々な貝殻やサンゴの欠片を拾いました。海浜植物ではトベラ、ヤブニッケイ、シャリンバイ、ハマボウフウ、イヌビワ、タブノキ、フウトウカズラ、ハマヒルガオ、ハマダイコン、ハマユウなどが見られました。
波打ち際ではチドリが遊び、海岸の上空にはトビがたくさん旋回していました。
現在ここは館山海上自衛隊の基地で、戦時中は館山海軍航空隊基地として、ここから学徒兵の人間魚雷が出陣しました。
10時20分、館山城山公園に着きました。ここではサネカズラ、カラスザンショウ、ホトケノザ、ダイアザミ、ツワブキ、シリヨメナが観察されました。城の斜面ではハゼ、モミジが紅葉していましたが、塩害で枯れている木もありました。
野鳥の森センターでは、サシバ(鷹の仲間)の生態を映像で見ました。サシバは四街道の小名木川の周りの森でも見られます。
安房神社は安房国一宮です。境内には海蝕洞窟遺跡があって、人骨や土器などが発掘され県の史跡に指定されています。
15時10分、バスは安房神社を出発して紅葉ロードを眺めながら帰途に就きました。好天に恵まれた素晴らしい自然観察の一日でした。
いつもながら役員の方々には大変お世話になりました。有難うございました。