日時:平成30年8月30日(木)9:30~12時 天候 晴れ 参加 28名
コース: 四街道総合公園(メタセコイア広場集合―野球場―スミレコ―ス(テニスコート)
―キャンプ場―(東側駐車場)―カタクリコ―ス―体育館前・解散
担当 :松川、秋山、尾澤、北村、坂口、藤吉、森、横山
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連日30度を超える猛暑続きで、参加者数が心配されましたが午前中だけの半日であること、また総合公園は木蔭も多くまた多様な生き物が観察できることもあって参加者は28名と予想を大きく上回りました。
①メタセコイア②アカシデの実③ジョローグモ
出発地点のメタセコイアの大木を後に、すぐにアカシデが可愛い実をつけていました。シデとは花や果実がしめ縄に飾る四手に似ていることから付けられたとのことですが、若葉が赤くなるためアカシデと呼ばれています。すぐ近くにアキニレの木があります。この公園にはどういうわけかアキニレの木が多くあります。
①キリ②キリの実生
ハルニレの開花が春であるのに対し、本種は秋(9月頃)に開花するためアキニレといいます。アキニレの果実は長さ1㎝程度。翼があり、風によって飛ばされて散布されます。
①ミズタマソウ②③ガガイモ④キンカメムシの幼虫⑤ツルフジバカマ
総合公園のアキニレの木に冬鳥のシメ、マヒワ、ジョウビタキ、ツグミなどの冬鳥がたくさん集まるのはアキニレの実が食料の乏しくなる真冬の最後まで残っていることが大きいのかな~とも思っています。
秋になって葉が落ちてもなかなか果実は枝から離れません。冬の木枯らしが吹く時になってようやく少しずつ果実は枝を離れて散布されます。強風が吹かなければ散布されないわけで、2月頃になると、ようやくほとんどの果実が枝を離れます。
ヒサカキの垣根にはクサグモ、ジョロウグモ、シロシタホタル蛾の幼虫など沢山の昆虫が見つかります。また、オニヤンマ、シオカラトンボ、ベニシジミ、イチモンジセセリなどの蝶も盛んにとんでいました。
ふと気が付くとセミが鳴いていますが、ほとんどがツクツクボウシの鳴き声で、暑い暑いと言いながらも自然は既に初秋だな~との感を深くしました。
カタクリコ―スを抜けキャンプ場下のがけ下にキツネノカミソリの群落が見られました。既に終わり近くですが、それでも数輪オレンジ色の花が見られました。向かいの崖の上には真っ赤なサンゴジュの花がにぎやかに咲いていました。
俢景池を上から眺めながら斜面にはワレモコウ、ツルボ、ハギ、ツルフジバカマ、カノツメソウ等初秋の野草が可憐な花を咲かせていました。
毎年この季節にドングリの実を付けた小枝がたくさん落ちています。これはハイイロチョッキリという昆虫の仕業で、ドングリの実に卵を産み付け枝を切り落とすのです。あまりに沢山のドングリの実が付いたコナラの枝が落ちているので「チョッキリロード」と名付けました。(松川)
栗山さんから解説付きの写真をいただきました。ありがとうございました。