日時:2018年6月8日(金) 9:30~12:15 天気:晴れ 参加人数: 40名
コース:旭公民館(集合)→大隆寺→旭小学校→(麻生氏屋敷林裏経由)→みそら小学校
→(縄文のタイムトンネル経由)→香取神社→妙見神社→栗原氏宅→石橋氏宅
→斉藤氏宅→山梨の森→豊受神社→旭公民館(解散)
担当:松川 秋山 尾澤 北村 藤吉 坂口 横山(C班)
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四街道は縄文の昔から人口密度も高く、町のあちこちに歴史を物語るものが残っています。今日は、物井と並び最も歴史の古い旭村のみそら・山梨地区を、巨木を訪ねて歩く観察会です。午前中だけという気軽さもあってか40名が参加。
巨木とは目通し(根元から1.3m)の太さが3m以上ある樹木を言いますが、山梨地区はかつて防風林として植えられた木が巨木となってたくさん残っています。
まず訪れたのは大隆寺、鐘楼を兼ねた山門をくぐると右手に樹形が美しい樹齢300年を超えるカヤの木。落ちている青い実をつぶすと油っぽく、種子から油をとり食用や灯火用に使ったことも納得です。
ボダイジュは葉脈から花がぶら下がり、花を保護するへら形の苞が柄についているのが特徴。庚申塔や十九夜塔などを見た後、かつての参道を歩き旭小学校へ。
市内で最も古い明治6年創立だけあって、校庭を囲む巨木群には圧倒されます。
イトヒバ、シラカシ、オニグルミ、ヒマラヤスギ、エノキ、ケヤキ、ハリギリ、ホウノキなど。校長先生のご案内で二宮金次郎の銅像を見た後、麻生氏宅の屋敷林に沿って農園を通り抜けみそら小学校へ。
フェンスに並ぶマテバシイは雄花が満開。
校門を入ると見事なダイオウショウ。三本一組の葉は松としては世界一長く、松ぼっくりも巨大!トチノキやメタセコイアも観察して縄文の道へ。
タイムトンネルを抜けるとそこは里山の原風景。かつての交通の要衝に位置する香取神社にはスダジイ、ケヤキ、イロハカエデの巨木、今は切り株だけが残るアカガシに小さなイロハカエデの実生が観察できました。
大隆寺の鬼門に建てられた妙見神社は、下総国千葉氏の守護神、戦国期の山梨城址で堀と土塁が一部残っています。
裏に回ると、サイカチが丸い小葉の偶数羽状複葉を茂らせ、枝が変化してできた棘は長くて鋭く、ねじれた長いさやが地面に落ちていました。
銚子から船橋へ生魚、海産物などを運ぶルートの中間地点にあたる山梨の宿しゅくは、旅籠もあり賑わったところです。
この地域には立派な屋敷林が残っていて、四街道市の保存樹木にも指定されている、栗原氏宅のイヌマキ・モッコク、石橋氏宅のケヤキ・スギ・スダジイ・アカガシ・ヤブツバキ・ユズリハ、斉藤氏宅の樹齢350年のケヤキなど見せていただきました。
101歳の石橋様が迎えてくださり庭に入ると、まるで森の中にいるようでした。
疫病や悪霊を払いのけ旅人の安全を守る道祖神やくれまぶりを見て、山梨の森を通り抜けると豊受神社です。
イチヤクソウは雌しべを伸ばして下向きに咲き、スダジイの巨木にはヨウラクランの花、庭の隅っこにクサナギオゴケも観察できました。
「半日観察会にしてはよく歩いた」という声も聞こえましたが、四街道の素晴らしさを感じるいいコースだと幹事は思っているのです・・・(横山)
写真が上手く受信出来無いため現在探しています!見つかり次第掲載させていただきます。しばらくお待ち下さい。(森)
7/11 尾澤さんからの写真、うまく受信出来ました。掲載させていただきます。
カヤ ダイオウショウ ボダイジュ