物井、亀崎自然観察会

日 時:平成30年4月23日(月) 9:30~14時 天気 うす曇り  参加人数 33名 

コース:物井駅→オドリコソウ・ジロボウエンゴサクの群落→円福寺(休憩) →亀崎のニリンソウ大群落→熊野神社(昼食) →さとくらし公園経由→物井駅 

担 当:松川、秋山、尾澤、北村、坂口、藤吉、森、横山 

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 現在、物井の町は住宅都市整備公団による開発で、かつての鬱蒼とした森はその大半が消滅しましたが、開発から残された物井~亀崎方面はいまだに広大な水田地帯で、何百年もの間の変わらぬ里山風景が見られます。  

①オドリコソウ②ヤセウツボ

物井駅近くにオドリコソウの群落がありますが、毎年消滅していないか、祈るような気持ちでいきます。今年も同じ気持ちでしたが、先頭のどなたかが有った!と大きな声で叫びました。ここのは、白のほかピンクや緑がかった花等3種類がありましたが、かつては道の両側にあったものが今年は片側だけでした。

①ウワミズザクラ(花終り)②カラスアゲハ

たまたま農家の方が作業をしていましたが、我々の方をじっとみておりました。毎年この時期に訪れているのを知っているようにみえました。多分、草刈りも根こそぎではなく手心を加えながら行ってくれているのだな~という印象を受けました。 

①ニリンソウ②シャガ

長年訪れていると、知り合いもできてきて、物井のK氏宅に以前お伺いしたときに下の畑にクレソンが植わっているから採って行っても良いですよ!と言われたのを思い出しました。採っていったことはありませんがそこを通るたび思い出します。今年も沢山茂っていました。 

①ヤブツバキの大木②クマガイソウ

旧村の方に左折しますと、土手一面に貴重な野草が見られます。オオアマナ、ニリンソウ、ジロボウエンゴサク、ツルカノコソウ、シャガ、ムラサキケマンなどの貴重な野草が土手一面に咲いていました。

私が同好会に入った2004年頃から既にこの地区の観察会をやっておりましたが、当時ベテランの方があと5~6年で開発されてしまうのかな~と言っていたのを鮮明に覚えています。

①エビネ(園芸種?)②ジュウニヒトエ

ところがそれから10数年たってもここの野草は良く手入れされていて見事です。実はこの土手の向かい側の方々が草刈りをしてくれているのです。下見の時にもお会いしましたが、もうそろそろ草取りは難しいな~と言っていました。

ここを過ぎて、栗原邸の大スダジイの巨木を見て元気をもらい、円福寺に向かいました。円福寺の手前には塀越しにヤブツバキの巨木とムクロジが見られます。また、市の保存樹のケヤキには、かつてフクロウが毎年来ていた大きな樹胴が見られます。

③ハナイカダ④ホウチャクソウ

円福寺から鹿島川からの水を満々と蓄えた農業用水路沿いに亀崎のニリンソウの大群落まで歩きました。途中藤の花がとても綺麗でした。 

亀崎のニリンソウの大群落は昨年チョットさびしかったので心配していましたが、今年は見事に咲いていました。ここは地主の林田様が毎年草刈りをしてくれているのでこのような見事な光景が見られます。感謝です。数年振りにニリンソウが隣の田んぼの土手沿いに長く続いていました。 

 

猛禽のサシバが「キスミー」と鳴いて行きました。毎年ここで子育てをしているようです。