日 時:平成29年10月 2日(月) 9:30~13:40 天気 曇り 参加人数:30名
コース:臼井駅南口2階テラス→宿内公園→臼井城址(昼食)→星神社→雷電の墓→臼井駅北口(解散)
担 当:小澤・荘子・鶴田・豊島・伏見、水野
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四街道からはちょっと不便な観察会の場所であったが、30名の参加者があった。野菊などの花冠を頭とし、その花軸に数枚の葉っぱを折り重ね、十二単をまとったかのように作られた人形を見たのち、臼井城主と上杉謙信との攻防についての話と、スズメバチへの注意の後に出発した。
出発してすぐ数十段の階段があり、下を見ながら登ることで一生懸命。周りに目を凝らす余裕がないくらいであった。季節は秋に向かっており、自然はその装いを整えつつあることを、道路脇のイタドリの白い花、エノコログサの黄色い穂、どこからか漂ってくるキンモクセイの香りで感じることができる。
宿内公園は砦跡であり、空堀などの痕が残っている。木の下にある枯葉の重なりには、キノコがリング状に並んで生えていて、菌糸の広がり具合がよく分かった。
子供のころ山へキノコを採りに行ったことなどの話をされる方もいたが、誰もキノコには手を出さない。蕾を持ったヤクシソウ、コヤブタバコ、シロヨメナ(蕾についている花弁はとても貧弱)などもあり、その特徴をしっかり観察した。
ハリギリの花(実)はウドに似ているという声が多数上がった。調べてみたら同じウコギ科なので尤もなことである。ここにはエンマコオロギ、ヤブキリ、クルマバッタモドキ、ショウリョウバッタなどの昆虫もいて、捕まえてじっくり観察できた。
蚊に刺されて「かゆい」という声が多数聞こえ、早々に次に向けて出発した。途中の民家のフェンス際には、丁度満開のサクラタデが多数あった。臼井城址に到着。印旛沼を一望のもとに見渡し、景色を堪能してから昼食を摂った。
星神社には太いムクノキがあり、年代を感じさせる。ここのコウヨウザン(差し渡し50cmぐらい)には注連縄が張ってあり、コウヨウザンに注連縄は珍しいと言っていた人がいた。ここのイチョウの種は大きかったが、臭くて拾うどころではなかった。
旧成田街道を通り、雷電の墓があるところに着いた。この墓には、タイワンホトトギスとホトトギスが並んで植えられていたので、違いを比較できた。また、ダンドボロギクが綿毛の種をつけ、大きなヌカキビ(オオクサキビだと思っていた)もあった。
そろそろ観察会も終わり近くなり、駅へ向かっているとナンテンハギが濃い紫の花を咲かせているのを見つけた。刈られた後から芽を出したものらしく、草丈は短かったが、多数の芽生えもあった。今回は地域の歴史も含むコースであったが、全員元気で歩き通し、予定時間より早めに終了した。(水野)