日 時:平成26年9月12日(金)9:30~14:30 天気:晴れ 参加人数 29名 コース:JR 酒々井駅 → 麻賀多神社 → 肥前坂 → 上岩橋貝層 → ハス田 → 城山→ 根古谷の館(昼食)→ 酒々井の碑 → JR酒々井駅
担 当:晝間、遠藤、岡部、藤吉、横山、渡辺(幸)、松川
※写真を拡大して名前を確認できます。本文に戻る時は写真右肩の「✕」をクリックしてください。
JR酒々井駅から旧成田街道の坂を上り切った所に麻賀多神社の鬱蒼とした森が見えてきます。
麻賀多神社は全国でここだけに分布する神社で印旛沼の東・南に18社あり、酒々井の麻賀多神社は中世、本佐倉の千葉氏の総鎮守神でした。
古い樹木をそのまま残した鬱蒼感がありますがいつも掃除が行き届いており、ケヤキ、スダジイ、アカガシの巨木に交じって、北総地域では珍しいウラジロガシの大木があります。
①ガガイモ②センニンソウ
当時千葉氏の家臣の屋敷に通じていたという肥前坂を下って行くと正面に本佐倉城跡の丘、その奥に京成電鉄と印旛沼が見えます。
①タコノアシ②ヒレタゴボウ
今は干拓でその3分の1は埋め立てられてしまいましたが、昔は線路際まで印旛沼の水が来ていたとのことを思うと、確かに攻めがたい城であったと思われます。
①タカサブロウ②ミズワラビ
谷津に出ると見事な田園風景が続き、ちょうど稲刈りの最中でした。
田んぼ沿いにはタコノアシ、ヒレタゴボウ、チョウジタデ、アキノノゲシ、キツネノマゴ、イヌタデ、オオイヌタデ、コナギ、クサネムなどの野草が咲き乱れ、アカトンボやモズ、チュウサギ、ダイサギなどが飛んでいました。
①ベニバナボロギク②ミズタマソウ
古東京湾の名残を残す上岩橋貝層から本佐倉城跡へ。
城跡の入り口にある蓮池には、今では珍しくなったトウキョウダルマガエルが蓮の葉っぱの上でお休み中でした。
①オオイヌタデ②ヒガンバナ
ここで、「象鼻盃(ぞうびはい)」で冷たい水を飲み一服しました。蓮の茎を通した水は蓮の成分と微妙に調和してまろやかで優しく喉を潤してくれました。不老長寿の薬とも言われているそうですが、本物はお酒だそうです。
①アキノノゲシ②ツルボ
本佐倉城址でベニバナボロギク、ツルボ、センニンソウ、ママコノシリヌグイ、ヒヨドリジョウゴ、カラスウリ、ガガイモ等を観察しました。
①バアソブ②クサギ
思いのほか場内が荒れており、奥の細道、芭蕉の句の「夏草や兵どもが夢の跡」が頭に浮かびました。長閑な秋の谷津田をのんびりと歩いた1日でした。(松川)