日 時:9月26日(水)晴 7:00~18:00 参加者:46名(女性31名・男性15名)
コース:四街道駅南口―(東北自動車道路:那須IC)― 道の駅 那須高原友愛の森(昼食)
―殺生石散策―那須平成の森(フィールドセンター駒止の滝往復)―18:00四街道着
担 当:小沢、晝間、小畑、松川
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台風の接近により、天気予報が頻繁に変わり心配しましたが、当日は朝から抜けるような青空でみなさん、心ウキウキでバスに乗り込みました。
観察の様子良①
毎回のことながら、当会はチームワークが非常に良く、出発が10分早くできたほか、休憩時の集合も2~3分前には全員揃い、道がすいていたこともあって予定より早く昼食場所の「道の駅那須高原友愛の森」に着きました。
観察の様子②
ここで、昼食と買い物をしたあと殺生石に立ち寄り、温泉神社の境内で樹齢800年の五葉松やミズナラなどを観察しましたが、これが那須の植生等についての良い事前勉強になりました。
①ミズナラ(樹齢800年)②オオバヤシャブシ(実)
那須高原は、現在も火山活動を続ける茶臼岳の南東側に広がる山麓部で、過去の度重なる噴火に伴う大規模な地表かく乱に何度もさらされて、植生が破壊と再生を繰り返してきました。
①オオカメノキ(ムシカリ)②駒止の滝
土壌は未熟で酸性が強いという特徴をもっているので、酸性土に強いヤマツツジやレンゲツツジ、サラサドウダンなどのツツジ類を伴うミズナラ林になっています。
①アキノキリンソウ②テンニンソウ
本来であればブナを中心とする落葉広葉樹が発達する森になるところがダケカンバ、リョウブ、オオバヤシャブシなどのパイオニア植物も多く、火山の爆発に伴う火砕流などの影響で遷移途中という印象を受けました。
①ナギナタコウジュ②センブリ
また、那須山は、冬の季節風に対しては山の西側(沼原湿原の方)と東側(湯元の方)で、多雪と寡雪の違いがあります。
①ウリハダカエデの樹皮②アブラツツジ(実)
ミヤコザサとチシマザサの分布も積雪量に対応して東西に分布が違っており、平成の森がミヤコザサの地域であることをみんなで確認しました。
①ヤマアジサイ②ホツツジ
ナギナタコウジュ、センブリの可憐な花、テンニンソウの淡黄色の花、黄金色のアキノキリンソウ・・・ムシカリの真っ赤な実も印象的でした。みなさん 憧れの「平成の森」に大満足でした。帰りそびれたアキアカネが寂しそうに飛んでいました。(M)