ヘイケボタル生息調査
2024年度ヘイケボタル生息調査報告会
下記の要領で報告会が実施されました。
9月11日10時半~11時
於:旭公民館
参加者:7人
今年の傾向について人手の入っていない場所での調査の困難さ、手入れ時期の妥当性。調査時期の妥当性、たろやまの郷で生息範囲が広がる傾向があり、手入れをしていくことの重要性が認められるなど調査結果の評価と問題点を話しあった。
来年に向けて、主に下記の項目に留意していくこととした。
①ホタルの出現時期が早まっており、調査時期を早める。
②調査員の負担を軽減するため、調査回数を現行の2回から1回とすることも考える。
また調査員の脚の確保を配慮していく。
③みそら南の照明をホタルに優しい光とすることを要請をしていく。
報告の詳細は下記報告書をご確認ください。
2024年度ヘイケボタル調査報告書
四街道自然同好会では1994年(平成6年)から四街道市全域のヘイケボタルの生息調査を実施しています。
今年は、市内9か所で延べ15回の調査を実施しました。出現数は653匹、減少幅が大きくなっています。(文責:晝間)
調査結果の概要は下記の通りです。
下表に、今年の調査結果を示しましたが、異常とも思える高温、雨の少ない梅雨、春から一気に夏へ突入するなど近年の気候変動は少なからずホタルの生息に影響しているように思う。
その一つとして、ここ数年、ホタルの発生時期が早くなっている。
全体的には、湿潤な環境を好むホタルの自生地の環境悪化が進んている。
旭中北は荒廃が進み、持ち込まれた土砂で陸地化・乾燥化が進み、ホタルが好む湿潤な環境が減少、年々個体数が減っている。
一方、たろやまの郷のように、通年で水辺や土壁のある環境が整えられている場所は、多くの個体数が確認できている。
旧郷土の森林縁は、現存する湿地にホタルが見られる。
すぐ近くのムクロジは荒廃が進み、減少傾向にある。
たかおの杜(旧成山)は、2008年の613匹をピークに減少、開発後、緑地等が整備されつつあるが、失ったホタルが再び飛んできて定着することは非常に困難である。
吉岡は、草木が道を遮り、調査が十分できない状況だが湿地にホタルが生息していることは確認できた。
今後の課題としては、
①ホタルの生息環境を守るには保全は必要不可欠。しかし、生息地は、草刈り等の作業が困難な湿地であることから、保全の重要性を広報、賛同する人材の確保は急務である。
②暗闇での調査は、危険を伴うことから、調査に協力する若手の人材が欲しい。
③みそら南公園のLEDをホタルに優しい光の照明に変更する時期を早めてほしい。
④旭ヶ丘は、湿地の維持、照明の影響などの視点から見直し、秋へ向けて整備計画を立てる。
2021年ホタル生息調査結果
毎々大変蒸し暑く、また暗くて足元の危ない所長時間かけての調査にご協力頂き感謝申し上げます。ありがとうございました。今年もデータがまとまりましたのでご報告させていただきます。尚、9月15日発行の会報誌にも掲載しております。コロナ感染拡大で旭公民館が閉館しておりますため調査結果報告会は中止とさせていただきます。宜しくお願いします。
また、今回調査中に道から足を踏み外すというアクシデントがありました。幸いケガはされなかったとの事ですが、事故には十分注意しての活動をお願いします。(保険には入っていますが)
2020年ホタル生息調査結果
新型コロナウイルス感染症は収束していませんでしたが、調査は少人数でかつほとんど無言で行うため、リスクは少ないと判断し8調査箇所を2日にわたって調査しました。
結果は495匹と昨年(681匹)、一昨年(556匹)をも下回りました。
この原因として、ホタルの里の草刈りが新型コロナウイルス感染症の影響で1回中止になったこと、耕作放棄地の旧田んぼに雑草がさらに生い茂り土壌のドライ化が進んだことの影響が考えられます。